日: 2018年3月30日

3/30 ESD21特別フォーラム「持続可能な技術を考える」

中京大学 鈴木先生からとある案内を頂来ました。
なんでも、「運用とドキュメント」についてのお話しの模様。

ついたところは、トヨタ系の名士が集まるこわい会場でした…。

(すみません、他の書籍の内容を踏まえて、適宜追記・更新します)

前準備 TOCやTPSに目を通しておく

  • イリイチ氏/シューマッハ氏の思想
    鈴木先生のイベントで欠かせないキーワードはイリイチ氏の考え方。「コンヴィヴィアリティのための道具」。
    あるいはE.F.シューマッハ氏の「スモールイズビューティフル」。
  • TPS トヨタ生産方式
    自分の父親が、若かったころに「トヨタさん向けの製品を製造するのに品質管理が必要なんだ」と言いながら、大野耐一氏の「トヨタ生産方式」をぶっとい眼鏡で読んでいたのを思い出す。
    自分も社内SEの時はあまり意識はしなかった、というかTPS自体知らなかったけど、運輸安全担当(9001/14001/39001)や実際のトヨタ系案件への常駐などを重ねるうちに、TPSについて興味を持つようになった。
    公表される分は”かんばん”等のドラスティックな変化ばかりだけど、実際は「ある不具合を見つけたら、定量的に分析して、問題点を愚直に洗い出す。そして次から同じ場所で転ばないようにカイゼンする」というもの。
    ….全然違うがな。(汗
  • TOC 制約条件の理論
    たまたま運送業にいたとき、営業担当の方が「ザ・ゴール」を被って「会長からこの本勧められて、うー」って悲鳴を上げていたけど、これはこれで読んでみると実に面白い本でした。イスラエルのイリヤフ・ゴールドラット氏が提唱したTOC、その実は「トヨタ生産方式」に匹敵する「ものの在庫の在り方」。ジャストインタイム経営なんてトヨタそのままな気がしますが。
    特に、「ザ・ゴール」で示唆されたいくつかの箇所は、今回のセッションで特に響いた箇所です。

講演: 運用設計ラボ 波田野様

  • IT技術=コンピュータとインターネットに関する技術
    抽象概念と論理的推論が中心(だが直接数学が必要というわけでもない)
    抽象概念や論理的推論が行われている組織では、IT技術の進歩に伴って爆発的な成長を遂げている
    一方、使いこなせない組織は、効率や生産性が進歩しない。むしろ遅れていく
    →これどこかで見たよね
     「ロボットの導入(局所最適)が、在庫の適正管理(全体最適)につながったか?」 (ザ・ゴールの一部を意訳)
     「適切に情報の管理ができないと、窮地で”分析できないこと”にさらに苦しむ」(同)
  • ITは使い捨てになりつつある オンプレ的な所有から、クラウド的な利用へのシフト
    →(一時的に)古い宜j通を捨てることをいとわないスタンス
  • ドキュメント駆動の考え方が必要
    ドキュメントを書き起こすことで、業務の客観化ができ、かつステークホルダーが見てわかるようになる
    あるときに書いたドキュメントを、書いた当人が「ふりかえり」に使えたかどうかも、ドキュメントの残し方の難しさ
  • 人はなぜドキュメントを書くのか。
    記録;事実
    整理:論理正しいこと
    客観化:客観的であるか否か。
    非属人化:再現性があること。
    まずは「記録」したものを「整理」するところからはじめよう
    ※ワープロの普及が、手作業の電子化で止まってしまった。論理的な、正しい文書が書けない。
  • Google/Amazon の考え方
    Google: できないことを精神論で片づけないこと
    Amazon 論理と価値で、チームの動きを極める
  • 失敗(フォルト)は起こせる環境で起こす。失敗を恐れないことが重要